2012年11月22日:エルゼビア、研究開発費の投資対効果を明確にするプロジェクトFundRefに参加

エルゼビア、研究開発費の投資対効果を明確にするプロジェクトFundRefに参加

エルゼビア、研究開発費の投資対効果を明確にするプロジェクトFundRefに参加
― 研究助成金のレポートシステムの標準化を目指す ―

科学・技術・医学分野の学術出版および情報サービス企業大手のエルゼビア社(本社:オランダ、アムステルダム)は、2012年11月22日、FundRef(ファンドレフ)への参加を発表しました。FundRefは学術出版社と助成団体が共同で行うパイロットプロジェクトで、CrossRef(クロスレフ)が運営母体です。本プロジェクトの目的は研究発表論文の助成金情報を収集・公開する標準的なシステムを開発することです。現在は政府や助成団体が自らの助成金の成果である論文を正確に把握するのは容易ではなく、標準的な方法もありません。資金提供先の研究成果の報告を求める声が高まる中、この状況が問題となっています。また、学術発表の書誌データには必ずしも資金提供元の情報は含まれていないため、論文データベース内で資金情報を見つけるのも難しい状況です。FundRefはこのような問題を解決することを目指しています。

このパイロットプロジェクトにエルゼビアが参加することにより、標準的に体系化されて個別のIDを振られた世界4,000の助成団体データベースが提供されることになります。このデータベースはエルゼビアのSciVal Funding(サイバル・ファンディング)を元にしており、オーストラリア、カナダ、欧州委員会、インド、アイルランド、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、イギリス、アメリカの助成金情報を搭載しています。助成団体一覧を無償で公開し(http://info.scival.com/funding)、リンクトデータはAPIを介して(http://data.elsevier.com)利用可能です。

「政府や研究費助成団体にとって、研究開発の成果に対する説明責任を持つことは重要ですが、現在のところ資金と成果を結び付けるのはほぼ不可能です。今回の取り組みは、助成団体と学術出版社にとって貴重な機会であり、標準化を目指して協業することによって、研究開発費の投資対効果をより明確に把握できるようになるでしょう」とCrossRefのエグゼクティブ・ディレクターのEd Pents(エド・ペンツ)は述べています。

「エルゼビアは、この取り組みおよびデータの活用を希望する人すべてに助成団体4,000団体分のマスターリストを喜んで提供します。私たちはこの協業の成果に期待を寄せており、研究資金情報の透明性向上に向けて引き続きFundRefの取り組みをサポートしていく所存です」とエルゼビアのプラットフォーム&コンテンツ製品担当バイス・プレジデントおよびCrossRefのボードメンバーであるChris Shillum(クリス・シラム)は述べています。

パイロットプロジェクトの終盤に投稿・出版のワークフローのテストが完了した時点で、エルゼビアは助成金識別情報を論文の投稿プロセスに組み込むことを予定しています。この結果、助成団体はそれぞれの助成金識別情報と出版論文のCrossRefのDOI(論文の国際識別番号)とを照合して投資対効果を把握することができ、一般市民にその社会貢献のインパクトとメリットを示すことが可能となります。

FundRefに参加しているその他の機関・出版社は以下のとおりです:米国物理学協会(AIP)、米国エネルギー省(DOE)、米国心理学会(APA)、米航空宇宙局(NASA)、全米科学財団、IEEE(電気電子技術者協会)、ウェルカム・トラスト、ネイチャー・パブリッシング・グループ、オックスフォード大学出版局、ワイリー。

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プレスリリースEnglishプレスリリースpdf

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【CrossRef(クロスレフ)について】
CrossRefは、学術コミュニティにおいて技術的・商業的に必要なサービスを機関横断的・効果的に提供する、ほぼ唯一の団体です。商用利用の規約をはじめ、デポジットやクエリーの仕組みを整え、多数の出版社の会員間でメタデータを共有して参考文献の相互リンクや被引用のリンク、剽窃のスクリーニングやバージョン管理等の方法を提供しています。FundRefもこの基準に従い最小の経費と投資により提供される予定です。詳細は以下をご覧ください。http://www.crossref.org/fundref/index.html

【SciVal®(サイバル)について】
SciValは研究マネジメントを支援するエルゼビアのサービスの総称です。研究の強みを可視化するSpotlight(スポットライト)、研究者のプロファイルを作成するExperts(エキスパート)、海外の競争的資金情報を提供するFunding(ファンディング)、研究業績のベンチマーキングを可能にするStrata(ストラータ)などのツールを組み合わせることにより、機関内の研究業績を把握して研究戦略の策定を支援し、業績の内外発信力を高め、研究活動の円滑な拡大をサポートします。SciValの元データは、2004年にエルゼビアが提供を開始した世界最大級の抄録・引用文献データベースScopusR(スコーパス)です。SciValの詳細はこちら(http://www.info.scival.com/)。 Scopusの詳細はこちら(http://www.info.scopus.com/)。

【エルゼビアについて】
エルゼビア(http://www.elsevier.com/)は、科学・技術・医学関連情報の製品およびサービスを専門とする、世界有数の学術出版社です。科学・医療コミュニティーとグローバルに連携してThe Lancet (www.thelancet.com)やCell (www.cell.com) を含む2,000 誌以上のジャーナル、MosbyやSaundersの百科事典を含む20,000点を超える書籍を刊行しています。電子製品としては、ScienceDirect (www.sciencedirect.com)、Scopus (www.scopus.com)、Reaxys (www.reaxys.com)、ClinicalKey (www.clinicalkey.com) 、Mosby's Nursing Suite (www. confidenceconnected.com) などを提供し、科学と医療の専門家の生産性向上を支援しています。また、SciVal suite (www.scival.com) やMEDai's Pinpoint Review (www.medai.com)は、研究・医療機関においてコスト効率と成果をともに高めるサポートをしています。

エルゼビアはオランダのアムステルダムに本社を置き、社員7,000 名を抱えるグローバル企業です。エルゼビアは、世界でもトップクラスの出版社かつ情報プロバイダーのリード・エルゼビア・グループ(Reed Elsevier Group PLC)の傘下企業で、Reed Elsevier PLC とReed Elsevier NVによって共同保有されています。リード・エルゼビア・グループのティッカーシンボル(証券コード)は、REN(Euronext Amsterdam)、REL(ロンドン証券取引所)、RUK およびENL(ニューヨーク証券取引所)です。

【お問い合わせ】
エルゼビア・ジャパン株式会社 サイエンス&テクノロジー マーケティング 神田
Tel.: 03-5561-5034(代表) 03-5561-5069(直通)
Email: n.kanda@elsevier.com