CiteScore

2016年12月8日に、Scopusのデータに基づいた新しいジャーナル評価指標CiteScore(サイトスコア)がリリースされました。

あるジャーナルに出版された論文が平均でどれくらい引用されたかを示すCiteScore値のほか、各分野におけるジャーナルのランクやパーセンタイルなど、ジャーナルの引用パフォーマンスを把握するための多彩な指標を提供します。CiteScoreは誰でも無料でご利用いただけます。

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CiteScoreの参照方法


CiteScoreの値を引用する際には以下の情報を示すべきです。指標の名前、指標の値、指標の年、指標が計算されたデータの最新性、データソース、ジャーナルタイトル。また、指標のソースページのURLまたはリンクも含めてください。
www.scopus.com/sourceid/xxxxxxx

また、CiteScoreのパーセンタイル、ランク、Quartileの値を参照する場合は分野も引用してください。
提供すべき最低限の情報は指標の名前と年です。それ以外の情報は、Scopusへのリンクや指標の文脈(ジャーナルホームページ)によって確認できます。
特定のジャーナルのCiteScore評価指標を参照する方法の例は以下の通りです。

  1. CiteScore™ 2013 for Journal A. Calculated by Scopus on 31 May 2014.
    Available from www.scopus.com/sourceid/xxxxxxx
  2. CiteScore™ Tracker 2016. Calculated by Scopus on 15 November 2016.
    Available from www.scopus.com/sourceid/xxxxxxx
  3. CiteScore™ Percentile 2015. Calculated by Scopus on 31 May 2016 for biomedical sciences.
    Available from www.scopus.com/sourceid/xxxxxxx

利点

他のジャーナル評価指標と比べて、CiteScoreには以下のような利点があります。

  • 包括的 (Comprehensive)
    • Scopusに基づいているので、22,000タイトル以上の逐次刊行物をカバーしている。
    • 査読ジャーナル以外の逐次刊行物 (book series、conference proceedings、trade journals) もカバーしている。
  • 透明性 (Transparent)
    • CiteScore値の算出方法はシンプルで検証が容易である。
    • CiteScore値の算出の基になる文献数と被引用数をScopusで確認できる。
  • 速報性 (Current)
    • CiteScore Trackerによって、ジャーナルの今年のパフォーマンスを知ることができる。
    • Scopusに新たに収録された逐次刊行物のCiteScoreは、収録開始の翌年から提供される。
  • 無料 (Free)
    • CiteScore値および関連指標(ランキング、ベンチマーキングなど)はすべて無料で公開される。
    • 誰でも全タイトルのCiteScore値をまとめてダウンロードすることができる。

CiteScore

CiteScoreは、ジャーナルなどの逐次刊行物の引用インパクトを測定するシンプルな方法です。

算出方法

CiteScoreの算出方法はシンプルで、1文献あたりの被引用数の平均に基づきます。CiteScoreは、ある1年の間にその前の3年間に出版された文献が引用された回数を、同じ3年間に出版されScopusに収録されている文献数で割ったものです。

たとえば、2015年のCiteScoreは、2012、2013、2014年に出版された文献が2015年に引用された回数を、2012、2013、2014年に出版されScopusに収録されている文献数で割ったものです。

3年間ウィンドウ

CiteScoreは3年間のウィンドウを採用しています。ある査読論文によると、3年間が、すべての分野の被引用数の代表的な割合を考慮し、かつ比較的最近のデータを反映した、幅広い範囲のデータベースにとっては最もよい妥協であると言えます。

算出対象

CiteScoreの計算式の分子と分母にはすべての文献タイプが含まれます。これには、articlesやreviewsだけでなく、letters、notes、editorials、conference papersなどScopusに収録されている他の文献タイプも含まれます。CiteScoreの計算式で使用される分子と分母は一貫性があります。これにより、引用インパクトを全体像をより完全に表すことができ、CiteScore値を上げるための意図的な操作を困難にします。

Scopusではいくつかの出版社のArticles in Pressを収録していますが、CiteScoreの計算には含まれません。Articles in Pressは、他の通常の項目と同じ方法では処理されていません。たとえば、Articles in Pressには参考文献リストが収録されていないため、他の通常の項目とは違って引用には貢献しません。また、Scopusは、すべてのジャーナルおよび出版社のArticles in Pressを収録しているわけでもありません。したがって、ジャーナルタイトルおよび出版社の間の一貫性を保ち、バイアスを避けるために、Articles in PressはCiteScoreの計算からは除外されています。

更新頻度

CiteScoreの評価指標群(CiteScore Trackerは除く)は毎年一回報告され、その後変更されないため、逐次刊行物タイトルの引用インパクトを報告するのに適しています。Scopus.comはダイナミックなデータベースであり、毎日変化します。CiteScoreの評価指標群はScopusのある時点のスナップショットから作成され、逐次刊行物タイトルのその時点の相対的なパフォーマンスを示します。前年までの指標は、各年の指標に対して一貫性のある完全性(約95%)だった時点のScopusデータベースを再現することによって計算されています。

異なる分野のタイトルの比較

CiteScoreを用いて異なる分野のタイトルを比較するべきではありません。CiteScoreは分野の補正を行っておらず、異なる分野の研究者の出版や引用の異なる振る舞いを考慮していません。

異なる分野のタイトルを比較する場合は、以下の方法が可能です。

  • 分野別のCiteScoreパーセンタイルを使用する。特定の分野のトップ10%に入っているジャーナルは、異なる絶対値のCiteScoreに基づいている場合でも、その分野の類似の引用インパクトを持っています。
  • 分野の補正を行っているSNIPを使用する。
  • 分野の補正を行っているSJRを使用する。

CiteScoreパーセンタイル

特定の分野におけるジャーナルの相対的な位置を示します。CiteScoreパーセンタイルが98%であるということは、その分野のトップ2%に入ることを意味します。この数字は、異なる分野間のジャーナルの比較にも使用することができます。

CiteScoreランク

特定の分野におけるジャーナルの絶対的な位置をしまします。たとえば、その分野の63タイトル中の14番目に位置します。

CiteScore Tracker

CiteScore TrackerはCiteScoreと同じ方法で計算されますが、前年までの完全な年ではなく最新年に対して算出されます。

CiteScore Trackerの計算は毎月更新され、タイトルのその時点のパフォーマンスを示します。

計算式の分子(被引用数)は毎月新しい引用が追加されるにつれて累積するため、その仕組みは、完全な年に対するCiteScoreの仕組みと一貫性があります。CiteScore Trackerは、ローリングの12か月のウィンドウに基づくわけではありません。

各種指標はおよそ5月末に固定され、その後、翌年のCitation Trackerの計算が始まります。たとえば、CiteScore Tracker 2016は2017年5月末に固定され、同時にCiteScore Tracker 2017がScopus.comに表示されるようになります。