Reaxys Newsletter 2013年12月号

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Reaxys PhD Prize(Reaxys若手研究者賞) 2014年の募集スケジュール発表

5回目を迎えたReaxys PhD Prizeの応募受付期間が決まり、公式サイトで受付がはじまりました。皆様のご応募をお待ちしております。 期間:2013年12月16日(月)~2014年2月14日(金) 2014prize_text

応募資格: 

  • 博士課程在籍または2013年1月1日以降にPhDを取得した若手研究者 
  • 1研究グループから1名限定

応募書類(オンライン): 

  • 査読誌で発表した代表的な論文一報 
  • 指導教官の英文推薦状
  • CV

詳細はグローバルサイトをご確認ください。
日本語の概要はこちらから。

受賞者3名とファイナリスト42名の皆様の特典:

2014 Reaxys Inspiring Chemistry Conferenceでの発表の機会が与えられます。また、参加登録費や渡航費の補助があります。Prize Clubメンバーに登録され、受賞者3名には賞金2000米ドルが授与されます。 

Reaxys PhD Prize Advisory Boardメンバー: 

  • Prof. Tony Barrett - Imperial College, London, UK 
  • Prof. Dr. Erick M. Carreira - ETH Zurich, Switzerland 
  • Dr. Torsten Hoffmann - F. Hoffmann-La Roche Ltd., Basel, Switzerland 
  • Prof. Dr. Martin Jansen - Max Planck Institute for Solid State Research, Stuttgart, Germany 
  • Dr. Tommi Meulemans - Mercachem, Nijmegen, The Netherlands 
  • Prof. Eiichi Nakamura - University of Tokyo, Japan 
  • Prof. Barry M. Trost - Stanford University, Stanford, CA, USA 
  • Prof. Henry N. C. Wong - Chinese University of Hong Kong, Hong Kong, China

速報:Reaxys Prize Club Symposium開催決定!

日本化学会第94春季年会にて若手研究者向けのシンポジウムを開催します。詳細は決まり次第公開していきます。ご期待ください。
日時:2014年3月28日(金)14:00-17:00
会場:名古屋大学東山キャンパス

Reaxys Prize Clubとは?

Reaxys Prize Clubは、Reaxys PhD Prize の受賞者とファイナリストから構成される、世界各国の優秀な若手研究者のコミュニティです。今年のファイナリストもReaxys Prize Clubのメンバーとして登録され、様々な特典を利用することができるようになります。

国際会議の運営委員会レポート

2013 Reaxys Inspiring Chemistry Conference(Reaxys PhD Prize副賞)が9月にスイスのグリンデルワルトで開催されました。 Organizing Committeeとして参加された2010 finalistの東京大学宮村浩之さんよりレポートを寄せていただきました。


「Reaxys Symposiumは2010年から毎年選ばれるReaxys PhD Prizeの受賞者らによる発表とPrize WinnerとFinalistの交流を深める目的で,2012年までの3年間,国際学会における一つのSymposiumとして行われてきました.私自身は2010年のNürnbergで行われた3rd EuCheMS Chemical Congressにおる第1回目のReaxys Symposiumに参加させて頂きました.Reaxys PhD Prizeに選ばれる大きな利点として,Prize Clubのメンバーになれることが挙げられます.Prize ClubはClubメンバー間のConnectionを強めることを目的に作られ,いくつかの特典が設けられています.その特典は大きく,例えば,1) Reaxysの個人アカウントが無料でもらえる,2) Elsevierの書籍の割引が受けられる,3) 年二回のTravel bursaryに応募でき,国際学会への参加や,Prize Clubメンバーとの交流のための旅費を支給してもらえる, 4) Prize Clubのイベントに招待してもらえるといったものです....(つづきはこちら)」

Reaxys® Prize Club*メンバーの皆様からConference参加コメントもいただきましたのでご覧ください(五十音順)。

石田洋平(いしだようへい)さんdr_ishida 現所属:首都大学東京 都市環境科学研究科 分子応用化学域 環境分子化学分野(高木研究室) 応募時所属:首都大学東京 指導教官:高木慎介先生 専門分野:光化学、人工光合成、超分子化学、材料化学 自己紹介:新しい超分子システムを用いて、人工光合成の実現を目指した研究をしています。 所属URL:http://www.apchem.ues.tmu.ac.jp/labs/takagi/ Reaxys PrizeのFinalistに選出して頂き、心より感謝申し上げます。私の専門は有機合成ではありませんので、講演内容を全ては理解できませんでしたが、同年代の世界トップレベルの研究者と出会う機会を持てたことをとても嬉しく感じています。私に取って一番の収穫は、少なくともこの会議に集まったメンバーは、20年後の化学がどうあるべきかについて考える必要があるのだと、自覚できたことです。今はまだ駆け出しの研究者で、私自身には何の価値もありませんが、将来、化学分野をリードする研究者になります。ありがとうございました。(2013 finalist)
大石俊輔(おおいししゅんすけ)さんdr_oishi 現所属:名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)Jeffrey Bode グループ 応募時所属:名古屋大学 指導教官:野依良治先生、斎藤進先生 専門分野:有機合成化学 自己紹介:学生の時は分子触媒による反応開発、今はタンパク質の化学合成に取り組んでいます。 所属URL: http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp スイスアルプスの麓、美しい大自然の中で世界の最先端研究の発表に参加することができ、大変充実した時間を過ごすことができました。さらに世界中の優秀な若手研究者の方々とつながりが持てたことは今後の研究者としての人生で大きな財産になると思います。次回のカンファレンスや他のReaxys Prize Clubの活動など、Reaxys Clubメンバーと再び会える機会を楽しみにしています。(2013 finalist)
白水美佳(しらみずみか)さんdr_shiramizu 現所属:米カリフォルニア大学バークレー校、Dean Toste先生(2013年秋よりExxonMobil Chemical) 応募時所属:米カリフォルニア大学バークレー校 指導教官:Dean Toste先生 専門分野:Biomass Chemistry, Organic Chemistry 自己紹介:2008年3月東京大学理学部化学科卒業(小林修先生)、同年8月より渡米しUC BerkeleyのPhD課程に在籍。学際的研究所Energy Biosciences InstituteでBPと共同でバイオマスの研究を行っています。 所属URL: http://www.cchem.berkeley.edu/toste/ 学会自体は3日間と短かったのですが、天候にも恵まれたスイスの絶景の中、いろいろな人に会うことができ、参加してよかったです。比較的少人数(100人程度?)だったので多くの人と直接話す機会がありました。今年度のFinalistの他にも過去のFinalist・受賞者の参加者が思ったよりも多く、PhD取得後の進路についてのディスカッションセッションがあるなど、キャリア構築の要素のあるユニークな学会になっていました。やはりポスドク後アカデミア(助教など)という選択が多いようでしたが、中にはベンチャーキャピタルに進んだ人などもいました。今後も毎年メンバーが増えて行くなか、Reaxys Prize Clubに企業含めより多岐にわたるネットワークが構築されていくことを期待しています。(2013 finalist)
隅田有人(すみだゆうと) さんdr_sumida 現所属:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 生命有機化学分野(細谷研究室) 応募時所属:京都大学 指導教官:大嶌幸一郎先生 専門分野:有機合成化学、有機金属化学、ケミカルバイオロジー 自己紹介:有機金属を使って、生物学o生化学に何かアピールできないかと、毎日奮闘しています。 所属URL: http://chembiolab.sakura.ne.jp/Home.html 学会会場から見える景色に圧倒されました。アイガー北壁を眺めながら講演を聴くことができるなんてと思っておらず、本当に驚きました。学会自体も、参加者間の距離が非常に近く感じました。また参加者のほとんどが同世代ということに加えて、運営側が出席者たちの交流を促進できるよう、さまざまな工夫が凝らされており、英語が苦手な私でも、色んな方と仲良くなることが出来ました。Reaxysメンバーの研究領域は、現在では多岐にわたっており、お互いの研究言語が通じないこともしばしばですが、それが視野を広げることにつながると考えられます。また多くの人が流動的な立場におり、それぞれが必死にアイデンティティを探し求めているため、彼らと話すこと自体が非常に刺激になりました。 (2010 finalist)
竹内勝彦(たけうちかつひこ)さんdr_takeuchi 現所属:京都大学 化学研究所 附属元素科学国際研究センター 遷移金属錯体化学研究領域 (小澤研究室) 応募時所属:筑波大学 指導教官:関口章先生 専門分野:有機金属化学、構造有機化学、典型元素化学 自己紹介:ケイ素、ホウ素、リンなどの典型元素を中心とした化合物の特異な構造・反応性を研究してきました。現在は京都で遷移金属錯体についての研究を進めています。 所属URL:http://om.kuicr.kyoto-u.ac.jp/ The Reaxys Inspiring Chemistry Conferenceでは雄大なアルプス山脈に囲まれた会場で有意義な時を過ごすことができました。学会では発表や懇親会を通して様々な国の若手研究者と交流することができましたが、参加者の中にトロント大時代の友人達がいたり、自分の論文を読んでくれていた人がいたりと、化学の世界は思ったよりも狭くて濃密であることを痛感しました。今後もReaxys PhD Prizeが継続し、自分の指導している学生からも受賞者が出て、この学会に参加できるようになれば嬉しいです。(2013 finalist)
田中亮(たなかりょう)さんdr_tanaka 現所属:広島大学 工学研究科 機能高分子化学研究室(塩野研究室) 応募時所属:東京大学 指導教官:野崎京子先生 専門分野:有機金属化学・錯体化学・高分子化学 自己紹介:現在は新しい遷移金属錯体の合成とそれを用いた新規高分子合成反応の開発、およびその反応機構に関する研究に従事しています。 所属URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/koubunsi/ 私のような若手の研究者が発表を海外で、しかも口頭でやらせてもらえる機会というのはなかなかないものですが、今回このReaxys Inspiring Chemistry Conferenceにおいて初めてそのような機会を頂きました。関係者の皆様に深く感謝いたします。 景色も気候も良いところで色々な分野の研究者と話をしていると、普段の生活では思いつきもしなかったアイデアがどんどん出てくるもので、それだけでも参加した意義があったと思います。 今回の講演は短めでしたが、より大きな研究成果を挙げて戻って来れるようにしたいです。(2012 finalist)
平井健二(ひらいけんじ)さんdr_hirai 現所属:University of Michigan, Department of Chemical Engineering, Nicholas Kotov Group 応募時所属:京都大学 指導教官:北川進先生 専門分野:集積型金属錯体、微粒子集積 自己紹介:学生時代は多孔性配位高分子(PCP/MOF)の研究をしていました。現在は無機ナノマテリアルを使って集積構造をつくる研究に取り組んでいます。 所属URL:University of Michigan, Nicholas Kotov Group http://www.umkotov.com/ この度は2013年9月にスイスのGrindelwaldで開催されたReaxys Inspiring Chemistry Conference 2013に参加して参りました。Reaxys Conferenceは一般的な学会とは異なり、学会期間中は食事も含めて同じ宿舎で3日間を共に過ごします。講演の合間には山登りなどのレクリエーションも企画されており、世界中の若手研究者達と知り合える貴重な機会となりました。応募時には博士課程の学生だった参加者の多くが、それぞれのキャリア・ステップに進んでいることに刺激を受けました。貴重な機会を設けて下さった関係者の方々に感謝申し上げます。(2013 finalist)
藤田大士(ふじただいし)さんdr_fujita 現所属:Pohang University of Science and Technology, Division of Advanced Materials Science 応募時所属:東京大学 指導教官:藤田誠 先生 専門分野:有機化学・超分子化学 自己紹介:境界領域を開拓するのが、研究の好みです。最近は何が自分の専門なのかわからなくなってきました。 所属URL:http://fujitalab.info/ アイガー北壁を間近に望む絶好のロケーション、そして日頃の行いの良さが故の連日の青空。普段は、実験室で引きこもりの日々を過ごしている我々実験化学者にとって、まさに充実の3日間でした。レベルの高い講演が揃っていたのはもちろん、参加者間のネットワーキングにも重きを置いたReaxysカンファレンスは、世界中から集った同世代の仲間と知り合う絶好の機会でもありました。ここで知り合えた仲間から、将来の大物が多く輩出されるのではと、今からほくそ笑んでいます。次回の開催が心底待ち遠しいです。(2013 finalist)
宮村浩之(みやむらひろゆき)さんdr_miyamura 現所属:東京大学 理学系研究科 有機合成化学研究室(小林研究室) 導教官:小林修先生 専門分野:有機合成化学、金属ナノクラスター、固相触媒、反応集積化 自己紹介:金属ナノクラスター触媒を用いてエネルギー効率や原子効率に優れた有機合成反応の開発を目指しています。 所属URL: http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/synorg/index_J.html 新田次郎の名作「栄光の岩壁」「アイガー北壁」でもなじみ深いGrindelwaldにて、世界中から新進気鋭な若手の研究者が一同に集まり、化学の「壁」にどのように挑み、立ち向かうかを語り合う濃密な三日間でした。今回、私は組織委員の一員として、大変貴重な経験をさせて頂くと同時に、およそ一年におよぶ準備期間を含め、Conferenceを成功に導くための大変さを実感し、多くのことを学ぶことができました。日本人の参加者も多く、また、今年の受賞者にもなじみの顔があり大変嬉しく思いました。次回のConference はもとより、今回の会期中に話にあがった日本でのPrize Clubシンポジウムも楽しみにしております。(2010 winner)