Reaxys Newsletter 2013年7月号

reaxys_header2013

Reaxys PhD Prize(Reaxys若手研究者賞)2013年の受賞者3名を発表

今回で4年目を迎えたReaxys PhD Prizeは、若手研究者向けの国際的な賞として徐々に拡大し、世界の400を超える大学から581名の応募をいただきました。受賞者は以下の方々です。おめでとうございます!2013_reaxys.jpg

  • Martin Donakowski from the Poeppelmeier group at Northwestern University, USA
  • Max Hansmann from the Hashmi group at University of Heidelberg, Germany
  • Johannes Heppekausen from the Fürstner group at the Max-Planck Institute, Mülheim, Germany

受賞者3名の詳細は随時更新中の特設サイトから。

Reaxysニュースレター ファイナリスト発表(6月号外)|プレスリリースEnglish|日本語版

受賞者3名とファイナリスト42名の皆様の特典:
Reaxys Inspiring Chemistry Conference (スイス、グリンデルワルト、2013年9月22日-24日)併設のReaxys PhD Prize シンポジウムやポスターセッションでの発表の機会が与えられます。また、参加登録費や渡航費の補助があります。受賞者3名には賞金2000米ドルが授与されます。

Reaxys PhD Prize委員会メンバー:
Professor A. G. M. Barrett, Imperial College London, UK
Professor Dr M. Jansen, Max Planck Institute, Stuttgart, Germany
Professor E. Nakamura, University of Tokyo, Japan
Professor G. Parkin, Columbia University, New York, USA
Professor B. M. Trost, Stanford University, USA
Professor H. N. C. Wong, Chinese University of Hong Kong, Hong Kong

Reaxys PhD Prize特設サイト

最新情報はグローバルサイトに公開されます。過去の受賞者情報など(日本語)はこちら2013_prize.jpg

Reaxys Prize Clubとは?

Reaxys Prize Clubは、Reaxys PhD Prize の受賞者とファイナリストから構成される、世界各国の優秀な若手研究者のコミュニティです。今年のファイナリストもReaxys Prize Clubのメンバーとして登録され、様々な特典を利用することができるようになります。2013_prizeclub.jpg

Reaxys Prize Club新規メンバーの皆様からコメントをいただきました

581名の精鋭から選ばれたファイナリスト45名が新たにReaxys Prize Clubのメンバーに加わりました。日本人ファイナリストの皆様から最新の研究状況とReaxys PhD Prizeについてコメントをいただきました(五十音順)。

石田洋平(いしだようへい)さんdr_ishida現所属:首都大学東京 都市環境科学研究科 分子応用化学域 環境分子化学分野(高木研究室)
応募時所属:首都大学東京
指導教官:高木慎介先生
専門分野:光化学、人工光合成、超分子化学、材料化学
自己紹介:新しい超分子システムを用いて、人工光合成の実現を目指した研究をしています。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
過去の受賞者リストを見ると有機合成専門の方が多く自信がありませんでしたが、Finalistに選んでいただき大変光栄に思っております。学会発表での学生賞とは異なり、専門の異なる同世代の研究者とコミュケーションできる点が特に素晴らしい賞だと思います。応募書類の作成はとても簡単ですので、皆さん是非チャレンジしてみて下さい。
大石俊輔(おおいししゅんすけ)さんdr_oishi現所属:名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)Jeffrey Bode グループ
応募時所属:名古屋大学
指導教官:野依良治先生、斎藤進先生
専門分野:有機合成化学
自己紹介:学生の時は分子触媒による反応開発、今はタンパク質の化学合成に取り組んでいます。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
Reaxys PhD PrizeはChem-Stationという化学ポータルサイトで知り、ぜひ挑戦したいと思い応募しました。この賞は、若手研究者が応募できる数少ない国際的な賞です。また応募に必要なのも代表論文1報のみであり、論文の「量」ではなく、研究の「質」が問われる点もこの賞の特徴だと思います。若手研究者にとって貴重な機会だと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
白水美佳(しらみずみか)さんdr_shiramizu現所属:米カリフォルニア大学バークレー校、Dean Toste先生(2013年秋よりExxonMobil Chemical)
応募時所属:米カリフォルニア大学バークレー校
指導教官:Dean Toste先生
専門分野:Biomass Chemistry, Organic Chemistry
自己紹介:2008年3月東京大学理学部化学科卒業(小林修先生)、同年8月より渡米しUC BerkeleyのPhD課程に在籍。学際的研究所Energy Biosciences InstituteでBPと共同でバイオマスの研究を行っています。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
過去・今年のReaxys Prizeの受賞者/Finalistリストを見ると知り合いが多くて驚きます。私が応募したきっかけも、Toste研の同じ部屋でポスドクをしていたRobert Phippsさん(2010年受賞者)が勧めてくれたからです。受賞者が選出されるだけでなく、スイスでの学会で多々の優秀な化学者と知り合えまた研究発表できる場があるという点が、大変魅力的なプログラムだと思います。
竹内勝彦(たけうちかつひこ)さんdr_takeuchi現所属:University of Toronto, Department of Chemistry(Stephan研究室)
応募時所属:筑波大学
指導教官:関口章先生
専門分野:有機金属化学、構造有機化学、典型元素化学
自己紹介:ケイ素、ホウ素、リンなどの典型元素を中心とした化合物の特異な構造・反応性を研究してきました。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
この賞を知ったきっかけは、2012 Finalistに友人が選ばれていたのを、Chem-Stationと言う日本の化学者の有志で運営されている化学ポータルサイトで見たことでした。今回のReaxys PhD PrizeではStephan研究室からも学生がファイナリストに選ばれているので非常にうれしいです。また、ファイナリストが招待されるReaxys Conferenceでは様々な国・分野の若手化学者が集まると思うので、そこで新たな交流関係を築くことができるのを楽しみにしています。
千葉浩亮(ちばひろあき)さんdr_chiba現所属:UC Berkeley, Department of Chemistry(Dean, F. Toste Group)
応募時所属:京都大学
指導教官:大野浩章先生
専門分野:有機合成化学、触媒化学
自己紹介:京都大学の自由な学風が大好きでした。UC Berkeleyも心地良い雰囲気です。新しい化合物を創ることが出来る有機化学を楽しんでいます。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
Reaxys PrizeのFinalistに与えられる最大の特典は、世界中の若手研究者との繋がりが作れることだと思います。Reaxys Prizeは有機化学だけでなく、無機金属錯体化学研究者も選考対象となっているので、彼らとの交流を通じて、新しいアイデアが生まれるかもしれません。Reaxys Prizeはこれから益々認知され、目標とする博士課程の学生も増えてくると思います。Prize Club Memberの今後の活躍によって、博士課程の学生たちに良い刺激が与えられることを期待しています。
平井健二(ひらいけんじ)さんdr_hirai現所属:University of Michigan, Department of Chemical Engineering, Nicholas Kotov Group
応募時所属:京都大学
指導教官:北川進先生
専門分野:集積型金属錯体、微粒子集積
自己紹介:学生時代は多孔性配位高分子(PCP/MOF)の研究をしていました。現在は無機ナノマテリアルを使って集積構造をつくる研究に取り組んでいます。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
この度、Reaxys PhD Prize 2013のFinalistに選出していただきました。私は有機化学が専門ではないため、応募の時は分野違いの感もありましたが、異分野の方にも評価していただけたことを大変嬉しく思っています。これを励みに現在の分野でも良い仕事が出来るように今後も研究に励みたいと思います。Reaxys Conferenceで同年代の研究者と交流できることを楽しみにしています。
藤田大士(ふじただいし)さんdr_fujita現所属:Pohang University of Science and Technology, Division of Advanced Materials Science
応募時所属:東京大学
指導教官:藤田誠先生
専門分野:有機化学・超分子化学
自己紹介:境界領域を開拓するのが、研究の好みです。最近は何が自分の専門なのかわからなくなってきました。
Reaxys PhD Prizeについて一言:
まだFinalistに選ばれたという連絡が来たのみなので、賞についてはさっぱり理解できていないです。が、とりあえずFinalistに選ばれただけで、それなりに特別扱いしてくれる事だけはわかりました。Prize Clubという、Finalist達からなるコミュニティに加えて頂けるらしいので、個人的には、このネットワークを利用し、有機化学の価値観を変えるような大きな事をやってみたいです。そして、純粋有機化学ではない私の研究を選んで下さった、先生方の懐の深さに感謝したいと思います。