エルゼビア 研究戦略セミナー2012

~ 大学におけるリサーチ・アドミニストレーターを取り巻く環境の最新情報とURAを支援する弊社製品のご紹介 ~

エルゼビア研究戦略セミナーを2012年6月7日に開催いたしました。ご参加いただきました多数のみなさまにお礼を申し上げます。

昨今、国内外の大学におきまして、研究活動の戦略的な取り組みにはリサーチ・アドミニストレーター(URA)の存在は不可欠であるといわれてきております。研究活動を活性化させるテーマのもとに開催してまいりました本セミナーの5回目は、下記のように開催されました。

ゲストスピーカーとして、英国クイーンズ大学ベルファスト校のリサーチ&エンター プライズ担当ディレクターであるScott Rutherford氏をお招きし、英国におけるリサーチ・アドミニ ストレーターの役割を、大規模校、中規模校の複数の大学のご経験を交えてお話しいただき、国内からは、早稲田大学研究戦略センター准教授松永康様より、リサーチ・アドミニストレーターの役割と早稲田大学の取り組みを、金沢大学先端科学・イノベーション推進機構アドミニストレーション部門リサーチ・アドミニストレーターの鳥谷真佐子様より、金沢大学の取り組み事例についてご講演いただきました。

また、リサーチ・アドミニストレーション業務を支援する弊社のソリューションとして、研究者プロファイリングサービスSciVal Experts(サイバル・エキスパート)を含むSciVal製品群をご紹介いたします。学術情報ナビゲーションツールSciVerse Scopus(サイバース・スコーパス)と合わせ、多角的な分析や戦略的な研究マネジメントを支援するツールの最新情報をご案内いたしました。

各講師のプレゼンテーション資料を以下よりご確認いただけます。

プログラムPDF

 

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日本におけるリサーチ・アドミニストレーター(URA)導入の動向と早稲田大学の取り組み
松永康氏 早稲田大学
研究戦略センター 准教授

プレゼンテーション資料(PDF) 

ワールドクラスの研究マネジメントとは:英国の大学における先進事例
Scott Rutherford氏
クイーンズ大学ベルファスト校
  
プレゼンテーション資料(PDF)
金沢大学のURAの取り組み~研究戦略から産学連携までをつなぐ試み~
鳥谷真佐子氏 金沢大学
リサーチ・アドミニストレーター
  
プレゼンテーション資料(PDF)

米国における学術研究の現状:その理解と対策
Josine Stallinga
David Kross
エルゼビア

プレゼンテーション資料(PDF)

参加者の皆様のコメントから

  • 大学の状況が把握でき非常に有用でした。
  • 情報(研究戦略に関するものは多様)の価値を可視化する、その価値の社会移転の方法をプロデュースするURAの役割を増大させたい。
  • これからURA制度を導入するにあたりURAの実状、ツールの活用について有益な情報が習得出来た。
  • URAの動向が知りたかったので大変面白く拝聴しました。海外ではあまりstrategyのところまではいっていないという認識だったが、今回のシンポで色々と変わりつつあることが分かり良かったです。
  • 大変興味深い内容でした。
  • データを戦略にどう活用すべきか、それがどのような影響を与えるかは奥が深い課題だと思いますが、考えるよい機会になりました。
  • 日本はもちろん、英米国の事情がコンパクトに聞けてよかった。
  • モチベーションが上がった。ありがとうございました。
  • こういったセミナーを定期的に開催して欲しい。

日時・会場

日時: 2012年6月7日(木) 13:00~17:00 (12:30 受付開始)
会場: 東京ステーションコンファレンス 5階 サピアホール 東京都千代田区丸の内一丁目7番12号サピアタワー 
主催: エルゼビア・ジャパン株式会社
対象: 高等教育・研究機関の経営・経営企画・研究戦略策定業務に携わる方

プログラム

12:30受付開始
13:00 〜 13:10

開会の挨拶  池田哲 エルゼビア・ジャパン株式会社 カントリー・ディレクター

13:10 〜 13:30

日本におけるリサーチ・アドミニストレーター(URA)導入の動向と早稲田大学の取り組み
松永康氏  早稲田大学研究戦略センター 准教授

13:30 〜 14:30

ワールドクラスの研究マネジメントとは:英国の大学における先進事例
~インペリアル・カレッジ・ロンドンとクイーンズ大学ベルファスト校を例に~
Mr. Scott Rutherford(スコット・ラザフォード氏)  クイーンズ大学ベルファスト校 リサーチ&エンタープライズ担当ディレクター

14:30 〜 14:45

== 休憩(Coffee services) ==

14:45 〜 15:30金沢大学のURAの取り組み~研究戦略から産学連携までをつなぐ試み~
鳥谷真佐子氏  金沢大学 先端科学・イノベーション推進機構 アドミニストレーション部門 リサーチ・アドミニストレーター
15:30 〜 16:00米国における学術研究の現状:その理解と対策
Josine Stallinga(ヨジン・スタリンガ) エルゼビア、SciValビジネス開発マネージャー
David Kross(デイヴィッド・クロス) エルゼビア、SciValマーケティングマネージャー
16:00 〜 16:15

== 休憩(Coffee Services) ==

16:15 〜 16:55パネルディスカッション (含むQ&A)
panelists: Scott Rutherford氏、鳥谷真佐子氏、Josine Stallinga、David Kross
moderator: 松永康氏
16:55 〜 17:00閉会の挨拶 福﨑一郎 エルゼビア・ジャパン カスタマーソリューションズ・ディレクター
Closing remarks Ichiro Fukusaki, Customer Solutions Director, Elsevier Japan

※参加費は無料、同時通訳つきです。

講演要旨・演者紹介

松永 康(まつなが やすし)氏
早稲田大学 研究戦略センター 准教授

日本におけるリサーチ・アドミニストレーター(URA)導入の動向と早稲田大学の取り組み

昨今、米国のリサーチ・アドミニストレーター制度を参考に日本にもリサーチ・アドミニストレーターを導入しようという動きが活発になっている。これには、研究開発の国際競争の激化、研究者の研究時間の逼迫、税金を投入した研究費の効率的活用、研究支援人材の然るべき評価など様々な背景があり、またステークホルダーによって思惑の違いはあるものの、根底には日本の国際競争力低下の危機感があるからと認識している。このような状況下、日本における研究を指向する大学のコンソーシアムである学術研究懇談会(RU11)では、タスクフォースを立ち上げ、日本版リサーチ・アドミニストレーター制度を約1年半に亘り検討してきた。また、昨年度より文部科学省の「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保する システムの整備」事業が始まり、日本のリサーチ・アドミニストレーションに急速な変化がもたらされようとしている。なお、早稲田大学は、同事業の「研修・教育プログラムの作成」を 受託している。 本講演では、前記した日本版リサーチ・アドミニストレーター制度整備の動向を紹介する。 併せて、同制度への早稲田大学の関わりと、本学の研究戦略とアドミニストレーションを紹介する。

【専門分野】 研究戦略・評価、プラズマ科学、ナノ構造科学、 数理物理・物性基礎
【略歴】 1995年 早稲田大学理工学部助手、1997年 早稲田大学理工学研究科にて博士(理学)取得、1998年 日本学術振興会特別研究員(PD)、2004年 早稲田大学理工学部客員助教授、2009年より現職。 2004年から文部科学省21世紀COEプログラム「多元要素からなる自己組織系物理」 拠点および学内 プロジェクト研究所の事務局長を兼務、研究マネジメント業務に従事。2009年より学内シンクタンクである研究戦略センターにて戦略的プランニングを担う。2010年日本学術振興会・科学研究費の審査委員表彰、RU11リサーチ・アドミニストレーター制度検討タスクフォース委員。

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Scott Rutherford(スコット ラザフォード)氏
クイーンズ大学ベルファスト校 リサーチ&エンタープライズ担当ディレクター

ワールドクラスの研究マネジメントとは:英国の大学における先進事例
Delivering world-class research management: strategies, structures and systems from a UK perspective
~インペリアル・カレッジ・ロンドンとクイーンズ大学ベルファスト校を例に~

英国の高等教育は世界でもトップクラスと目されているが、近年大変革を迫られている。 学生が負担する授業料を大幅改訂したにも関わらず、英国の大学は研究活動についても大転換を余儀なくされている。具体的には研究資金、研究マネジメントと研究評価だ。 今日の不況の影響で、英国の研究のための助成金は激減すると同時に、政府はより明確な投資対効果を求めている。大学間の競争を激しくさせつつも、かつ、地域・業界・分野の境界を越えた効果的な共同研究が励行され、研究ポートフォリオ上もその影響を示す必要がある。英国の大学がこの難題を克服し、研究活動を効果的に管理することは大学存続の生命線であり、英国経済に革新をもたらす鍵といえる。 この講演では(1)英国高等教育の現状と利害関係を概観し、(2)英国の大学にとっての政策推進と意義について議論し、さらに(3)インペリアル・カレッジ・ロンドンとクイーンズ大学ベルファスト校の先進事例をもとに、激動の英国研究事情を紹介する。

2010年11月、クイーンズ大学ベルファスト校のリサーチ&エンタープライズ担当ディレクターに就任。大学の 研究開発と知識交換活動を戦略的に監督、統括。 前職では、インペリアル・カレッジ・ロンドンで学術研究活動の管理に携わり、著名な研究を数多く監督すると ともに、研究開発から論文発表、商業化まで、研究のライフサイクル全般をサポートする研究システムを導入。英国高等教育財政審議会では、研究評価フレームワーク(REF)の開発に重要な役割を果たす。キール 大学で英語と地理学の学士号を、インペリアル・カレッジ・ロンドンでMBAを取得。

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鳥谷真佐子(とりや まさこ)氏 
金沢大学 先端科学・イノベーション推進機構アドミニストレーション部門 リサーチ・アドミニストレーター、 Ph.D

金沢大学のURAの取り組み~研究戦略から産学連携までをつなぐ試み~

金沢大学は、2007年に学内の重点研究を促進するための組織であるフロンティア サイエンス機構を設置し、研究支援専門の博士研究員を3名配置した。以来、この取り組みは、日本のURAのさきがけとして注目されている。さらに2012年4月には、フロンティアサイエンス機構と産学官連携・知的財産管理を担当するイノベーション創成センターを 統合した「先端科学・イノベーション推進機構」を新設し、研究戦略から産学官連携までを一気通貫で支援する体制を整備した。現在までのURAの取り組みと合わせ、新体制に おけるURAに期待される役割について紹介したい。

【専門分野】 神経幹細胞学、神経内分泌学、教育社会学 【経歴】 1999年お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。2001年お茶の水女子大学人間文化研究科博士前期課程ライフサイエンス専攻修了。2005年大阪大学医学系研究科博士後期課程情報伝達医学専攻単位取得退学 博士号(医学)取得。2005年自治医科大学ポスト・ドクター。2008年金沢大学フロンティアサイエンス機構博士研究員。大学の研究戦略(主に競争的研究資金)に関わる業務に携わる。2012年4月から、先端科学・イノベーション推進機構のURA兼Institutional Researchとして、学内のデータ収集や研究力分析等を行っている。最近の研究:2009-2010年、 科学研究費補助金 若手研究(B)による「大学リサーチ アドミニストレーター開発のための実践的研究」、2011年 大学行政管理学会 若手研究奨励金 「研究 支援における新しい職「リサーチアドミニストレーター」に求められる役割」

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Josine Stallinga(ヨジン・スタリンガ)
エルゼビア、SciVaビジネス開発マネージャー
David Kross(デイヴィッド・クロス)
エルゼビア、SciValマーケティングマネージャー

米国における学術研究の現状:その理解と対策
The Health of Academic Research in the United States: Insights and Solutions

米国の学術研究機関はどのような問題に直面し、どのように対応しているのだろうか? 前半は、エルゼビアがスポンサーとなり、米国国務省のシニアリサーチアドバイザーであるDr. Brad Fenwickが行った最新の調査結果に基づく考察を紹介する。この調査では、 米国における研究事業の健全性に関してトップ大学25とのインタビューが行われた。 後半では、エルゼビアのSciVal製品群と分析サービスを紹介する。研究機関の リーダーと管理者が、戦略的な方向性、リソースの配分、資金獲得の機会、コラボレーションについて情報に基づいた決定を下す際にSciVal製品群をどのように活用しているのかを実例を交えて紹介する。

【Josine Stallinga(ヨジン・スタリンガ)】
SciVal製品群のグローバルビジネス開発を担当。米国National Council of University Research Administrators(NCURA)のプログラム委員を務めており、エルゼビアの「米国研究管理調査」のプロジェクトコーディネーターを担当。アムステルダム大学のビジネス経済学の修士号を取得。ニューヨーク在住。
【David Kross(デイヴィッド・クロス)】
SciVal製品群のマーケティングを担当。研究者のプロファイリングとネットワーキングのツールであるSciVal Expertsおよび助成団体向けのSciValソリューションのマーケティングの責任者。ジョージア大学の優等学位プログラムで政治学とジャーナリズムの学位を取得。ニューヨーク・ブルックリン在住。

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